童謡「鎌倉」をご存知でしょうか。

みなさんが「鎌倉の歌」と呼んでいるのは、この童謡「鎌倉」の事ではないでしょうか。

新定「小學唱歌」尋常科第六學年

昭和5年1月20日発行の、新定「小學唱歌」尋常科第六學年「第2学期」-(9)に収録されています。

 

新訂「尋常小學唱歌」 第六學年用

昭和8年2月15日発行の、新訂「尋常小學唱歌」 第六學年用-二〇に収録されています。

 

 

「鎌倉」

一、 七里が濱のいそ傳ひ、稻村崎、名將の 劔投ぜし古戰場。

しちりがはまのいそづたひ、いなむらがさき、めいしやうの つるぎとうぜしこせんぢやう

二、 極樂寺坂越え行けば、長谷觀音の堂近く、露坐の大佛おはします。

ごくらくじざかこえゆけば、はせくわんのんのだうちかく、ろざのだいぶつおはします。

三、 由比の濱邊を右に見て、雪の下道過行けば、八幡宮の御?

ゆひのはまべをみぎにみて、ゆきのしたみちすぎゆけば、はちまんぐうのおんやしろ。

四、 上るや石のきざはしの 左に高き大いてふ、問はばや、遠き世世の跡。

のぼるやいしのきざはしの ひだりにたかきおおいてふ、とはばや、とほきよよのあと。

五、 若宮堂の舞の袖 しづのをだまきくりかへし かへしし人をしのびつつ。

わかみやだうのまひのそで、しづのおだまきくりかえし かへししひとをしのびつつ。

六、 鎌倉宮にまうでては、盡きせぬ親王のみうらみに、悲憤の涙わきぬべし。

かまくらぐうにまうでては、つきせぬみこのみうらみに、ひふんのなみだわきぬべし。

七、 歴史は長し七百年、興亡すべてゆめに似て、英雄墓はこけむしぬ。

れきしはながししちひゃくねん、こうぼうすべてゆめににて、えいゆうはかはこけむしぬ。

八、 建長・圓覺古寺の 山門高き松風に、昔の音やこもるらん

けんちやう・がくふるでらの さんもんたかきまつかぜに、むかしのおとやこもるらん。