鎌倉の異界探訪 壱・・・大倉幕府跡

「鎌倉地図草紙」異界を歩く – P15

 鎌倉の異界探訪 壱・・・大倉幕府跡

   

JR鎌倉駅より徒歩20分。 鶴岡八幡宮の東側あたり。鎌倉幕府の中心地だった大倉幕府跡。住宅街の中に幕府跡碑や頼朝の墓がひっそりと残っている。

治承4年(1180年)鎌倉に入った頼朝が最初に行ったのは大倉の地に「御亭」を造ることだった。そこは先祖の源頼義・義家がはじめて鎌倉で居宅を構えたところだという。頼朝・頼家・実朝の源氏三代の将軍がこの場所で政務を執り行ったので「大倉幕府」と呼ばれた。

嘉禄元年(1225年)北条政子死す。北条泰時には源氏将軍の時代から北条執権の時代に移行したことを天下に宣揚する意図があったのだろうか。その年のうちに大倉幕府は廃絶、政治の中心は若宮大路一帯へと移行した。

【腹切矢倉】