鎌倉の異界探訪 壱・・・船岡山と大内裏
「鎌倉地図草紙」異界を歩く – P15
鎌倉の異界探訪 壱・・・船岡山と大内裏
都市計画上の都とは
平安京の都の中心は、皇居つまり天皇のいる宮殿である大内裏であり、頼朝は源氏の氏神である鶴岡八幡宮(八幡大菩薩)を中心に幕府組織を割りつけた。つまり、平安京の大内裏と鎌倉の八幡宮は「都の中心」という位置づけで比較対象できる可能性がある。たとえば平安京の朱雀大路は若宮大路であるというように。
平安京の北に位置する船岡山の山上の岩塊を起点に垂直に南に直線を走らせると大内裏(宮殿のある場所)の北辺、すなわち一条大路上の北京極の中央と交わる。その距離1380mである。これは大内里南北の距離1380mと一致する。
1380m即ち大内裏460丈は鎌倉にもある。